映画版「光の速さ」

*公開期間が終了しました(2021年5月12日〜31日)

PRODUCTION NOTE

『映画版「光の速さ」』は、“死”や“死後の世界”をテーマとするフェイク・ドキュメンタリーです。
物語は、能楽師の夫に先立たれ、その形見である能楽堂を守ろうとするチヨコが、カナーレ自身の演じる“外国人の演出家”による東京のシニアたちとの演劇プロジェクトに参加するところから始まります。
チヨコが同世代の出演者たちと出会い、演出家とともに作品を創作していくという、まるでこの「光の速さ」プロジェクトの制作過程をなぞらえるかのような展開を交えながら、2019年からカナーレが東京でリサーチした日本の歴史や文化など多様な情報をベースとして書き下ろした虚構の物語が広がっていきます。

過去・現在・未来の世界が複雑に交錯する唯一無二の「東京」の姿を描き出す本作は、異なる背景・文化をもつ演出家と、出演者である東京のシニアが制作過程で多くの時間を共に過ごし、議論を重ね、互いの人生を見つめ直すことで完成しました。
同じあらすじの演劇作品の制作・稽古と同時進行で撮影されていることで映し出されるリアルなシニアたちの姿はもちろんのこと、夫の魂に導かれてチヨコが目指す山林のロケーションなど、演劇作品における演出や舞台美術とは異なる、映像表現ならではの美しさをもった「光の速さ」となっています。

CREDIT


映画版『光の速さ』
監督:マルコ・カナーレ、フアン・フェルナンデス・ゲバウエル、イグナシオ・ラゴーネ
原案、台本:マルコ・カナーレ(演劇プロジェクト「光の速さ -The Speed of Light-La velocidad de la luz」をもとに)
エグゼクティブ・プロデューサー:ジョルジーナ・メシアーノ
音響:パウラ・ラミレス
撮影監督:フアン・フェルナンデス・ゲバウエル
編集:イグナシオ・ラゴーネ、トマス・レスタード
舞台美術:マリアナ・ティランテ
幕デザイン:アルベルト・ロドリゲス
出演者:相沢栄子、今井輝己、今中陽子、小川麗子、小澤淑江、加治祥平、郡 いづみ、櫻井せつ子、佐藤菊世、清水芳子、中川昌昭、鍋倉和子、習志野大吾、原野稲津美、平林貴男、美影ふじ、山本春美、池部瑛大、鈴木美咲、鈴木悠大、橋本沙椰、五十畑早苗、舘 光三、西山 均、姫乃 圭、若林伸一、寺田 凜
ジェネラル・プロデューサー:マルコ・カナーレ
声の出演:今中陽子、美影ふじ、寺田康彦
ナレーション録音:大滝 駿
ヘアメイク:高塚yoshico、門間裕子、藤平宏美、SAKANO YOKO、内海茜、舘山耕太郎
能監修:喜多流能楽師 佐々木多門
歌唱監修:宮内康乃(つむぎね)
邦楽器提供・指導:茂手木潔子(日本音楽研究)
プロジェクトマネジメント:前原拓也、小山晶嗣、寺田 凜
シアター&クリエイティブコンサルタント:高田香織
デザイナー:アンドレス・メンディラハルズ
題字:椚田 透(nix graphics)
撮影協力:太子堂八幡神社、太子堂五丁目町会、一般財団法人 おくたま地域振興財団、葛飾区観光フィルムコミッション、お花茶屋 森谷邸、都立葛西海浜公園、 喜多能楽堂(十四世喜多六平太記念能楽堂)
協力:東京ロケーションボックス
Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル 13
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
2021年/日本/50分/日本語・英語・スペイン語
日英字幕